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■Weekly Mail Journal■2013/2/27 No.673

■Weekly Mail Journal■2013/2/27 No.673

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  2013/2/27   No.673   週刊メールジャーナル   読者数9753(前回)
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●徳州会・能宗前事務総長の“自爆テロ”で政官界はこれから大激震!
(会員制経済情報誌『現代産業情報』2月15日号より転載)

未成年の女性を酔わせて姦淫した過去を暴露され、国土交通相政務官を辞任し
た徳田毅代議士スキャンダルは、日本最大の医療法人・徳州会と、ユニークな
政治活動を展開した政党・自由連合を巻き込む騒動へと発展しそうだ。

スキャンダルの仕掛け人は、徳田虎雄・徳州会理事長の側近で、徳州会事務総
長、自由連合会計責任者、徳田ファミリー企業群の代表を務めた能宗克行氏で
ある。

多忙な虎雄氏に代わり、すべてを差配した能宗氏は、虎雄氏が10年前にALS
(筋萎縮性側索硬化症)という難病に罹患、最初は脱力化していくだけだった
が、やがてかろうじて動く目の動きで文字盤を追い、意思を伝えるようになっ
てから、「能宗さんは理事長の代弁者」といわれるようになり、絶大な権力を
誇るようになった。

それに反発したのが、理事長夫人はもちろん2男5女のファミリー全員が、医者
やファミリー企業役員として、何らかの形で徳州会に関わっている徳田ファミ
リーである。

能宗に乗っ取られるんじゃないか――。

こう怖れたファミリーは、密かにプロジェクトチームを発足させ、能宗氏が関
わったカネの流れを追い、独断専行の事業を突きとめ、外部関係者との特殊な
人間関係を洗った。

そのうえで、昨年9月末に解雇。今年に入るとさらに追い詰め、懲罰委員会を設
置、今年1月21日、「聴聞通知書」を送付して、1週間後の回答を求めた。

それに対して能宗氏は、83ページにわたる「回答書」を用意、そこには「設問
への回答」のみならず、自分がいかに徳州会と徳田虎雄のために裏方仕事を行
ない、一方で徳田ファミリーが、のほほんと徳州会から高給与をもらい、私物
化してきたかを暴いた。

1000万円で示談、そのうち800万円は徳州会のカネだったという毅スキャンダル
は、「回答書」に収められている。

初動で、確かに徳田ファミリーは傷を負った。

毅スキャンダルだけでなく、自由連合の借入金が77億円に上り、「徳田家の反
対」でまだ清算できていないこと、ファミリーが運転手つき高級車に乗り、多
忙でもないのに高給をもらって徳州会を食いものにしている実態が暴かれてい
った。

だが、大物政治家はもちろん、その側近や秘書には「墓場に持って行かねばな
らない秘密」が、数多く存在する。能宗氏は、身に降りかかる火の粉とはいえ、
タブーを犯した。

「回答書」には、時効のつもりで、裏ガネ作りのカラクリ、亀井静香氏など大
物政治家との関係、徳州会のための政界工作、暴力団との関係が、こまかくつ
づられている。

例えば、高見裕一元代議士の関連企業に、コンサルタント料などの名目で法外
な資金が提供されているという批判には、いかに高見氏の世話になったかが、
感謝を込めて説明されている。

「平成18年5月から高見氏は(厚労省管轄の千葉国府台病院入札に絡んで)行動
開始し、まず5月16日菅(直人)衆院議員に相談し、長妻衆院議員を使い、公正
な入札が行なわれない疑念があるとの質問書を国会に提出して牽制しました。
あわせて、民主党・若林秀樹参院議員とも連動し、国会質問を行いました」

判明しているだけで高見氏への“法外”な資金提供は3億円を超える。その資金
提供を国会質問に結びつけられた際の危険性を、まるで認識していない。

また、元民主党代議士としてのパイプを生かし、高見氏は民主党政権誕生後、
国土交通省の特別参与に就任した。

そのうえで徳州会にプラスになるよう「メディアカルツーリズム」を推進、政
府の情報は、リアルタイムで入ってきたという。

こうなると政府関係者への利益供与。地検特捜部が“元気”なら、間違いなく
関心を示す事案である。

虎雄氏が親しさを隠さない亀井氏については、運輸大臣時に配慮してくれた
「大阪―徳之島直行便就航」、漁港や船泊まりなど鹿児島県内各所の予算付け、
サトウキビ価格の引き上げ、奄美振興予算を削減された時の牛せり市場の建設
などが、亀井氏の政治力の“賜物”として描かれている。

一方で、見返りに徳州会病院に絡む建設工事には、「亀井事務所への最大限の
配慮」が虎雄氏によって命じられていたという。

そこで「推薦状」を書くのが通例化、能宗氏がゼネコンに出した空調業者の
「推薦状」が、徳州会サイドの糾弾資料に添付されていた。

長文の「回答書」は、能宗氏の自己正当化だが、冷静に考えると、永田町の水
に馴染み過ぎた人間に特有の“理屈”であり、一般には「政治とカネ」の怪し
さを示すものでしかない。

怒りに任せ、能宗氏はそれをばら撒き、徳州会サイドは、その反論のためにさ
らに詳細な「徳宗氏私物化」の資料を用意、争いは泥沼化、スキャンダル爆弾
が連続する危険性を秘めている。



■自殺予防対策再々考
(保険研究所刊『インシュアランス・生保版』2月号第4集号より転載)

本欄での自殺予防の提言は三度目である。最初は平成22年3月号第3集、2度目は
24年2月号第3集、そして今号である。

去る1月17日、警察庁発表の速報値(暫定値)によれば、平成24年1月から12月ま
での自殺者数は2万7766人。平成10年に初めて3万人を突破して以来、昨年まで
14年連続で3万人を越え続けたが、ようやく3万人を下回ったことになる。

平成18年、自殺対策基本法の施行以来、各都道府県が取り組んできた地道な努
力が結実したとの見方もあるが、一部専門家の間では、「東日本大震災」によ
る死者・行方不明者のあまりの多さ(1月30日現在1万8580人)と、その不条理な
死に対する関係者の悲しみ、苦しみを知った潜在的自殺願望者に、微妙な抑制
心理を与えた可能性を指摘する声もあり、その分析が正しければ、本年以降の
再増加懸念も払拭しえない。

いずれ、自殺予防総合対策センターなどによる分析が公表されることになろう
が、東京、神奈川、大阪など人口集積自治体の自殺者が大幅減少した理由には、
「ゲートキーパー・キャンペーン」(相談窓口の設置等)などが奏功したとい
う見方もある。

一方、検視関係者によれば、衝動的な自殺者は別として、保険金配分に関する
遺書を残す自殺者も少なくないという。

その意味で、前回、前々回でも述べたように生保業界が「ゲートキーパー」と
して関与する余地は大いにあるといえる。

具体的には、契約の動機、収入と保険料のバランス等に関心を払うことは保険
営業の常道だが、販売チャネルが増えた今日、共通の営業倫理として確立しな
ければならない。

加えて、バブル経済の崩壊が自殺者の増加に寄与した歴史的事実からも、昨今
の経済状況には留意が必要だ。保険料未収時点での原因把握も重要な要素にな
ろう。

自殺者が3万人を割ったとはいえ、交通事故死者数(平成24年・24時間以内)の
4411人と比べても異常に多く、先進国間の比較(人口10万人あたり・WHO統
計)でも、わが国の自殺者数は、ロシア、韓国に次いで多く予防対策の必要性
は論をまたない。

自殺予防の対策は万国共通である。「危険因子」とされる精神疾患、身体障害、
過去のトラウマなどの個人的理由、失業や経済的損失、親しい人を亡くしたと
いった因子への介入が重要となる。

対極的に「保護因子」を増やす必要がある。家族や周辺コミュニティーとの結
びつきや支援を増やし、自殺機会や手段へのアクセスを制限することも重要だ。

生保契約者に対応する担当者とのつながりを強め、保険料未収時のフォローを
しやすくする、そうした社会的な対応にこそ、生保事業のCSRが存すると考えた
い。(客員・川崎)



【お知らせ】

■「第12回全国社内誌企画コンペティション」のご案内■

  トライして、たしかめよう、社内報の力!

 社内誌、Web社内報、周年誌、記念誌編集者のみなさん、
 あなたのイチオシ企画を応募してください。

 今年も「第12回全国社内誌企画コンペティション」を行います。
 
 2012年4月~2013年3月までの企画を応募いただき、優秀な作品を表彰するも
 のです。1つの企画に対し、3人の専門家がていねいに審査し、審査講評を
 結果とともにみなさまにお送りしております。
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 誌・広報誌のレベルアップにご活用ください。みなさまのご応募をお待ちし
 ています。
 
 応募締め切りは5月10日(金)です。

 今年初めて参加したい方、いつもDMが届かない方はご連絡いただければ応
 募要項を郵送いたします。大変お手数ですが、下記までご連絡ください。
 または以下のコミサポネットの「社内報の企画コンクール」で応募要項・応
 募申込書・企画応募用紙が取り出せます。
 ⇒http://www.commu-suppo.net/

 ご連絡先:ナナ総合コミュニケーション研究所
 社内誌企画コンペティション事務局
 富加見(ふかみ)まで
 (TEL:03-5312-7471・E-Mail:fukami@nana-cc.com

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 週刊メールジャーナル 2013年2月27日  第673号(水曜日発行)
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    編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社
        〒130-0026 東京都墨田区両国2-1-4 第2西村ビル201
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