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◆地域日本語支援ニュース こだま228号◆

◆地域日本語支援ニュース こだま228号◆

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 地域日本語支援ニュース こだま   第228号   
                           2013.2.14 


                       
                                   
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//AJALTのホームページがリニューアルされて読みやすくなりました。//
          
          http://www.ajalt.org/ 


★―― メールマガジンのご購読ありがとうございます。
【地域日本語支援ニュース こだま】は、日本語教育に関する事業を全国で
 行っている公益社団法人国際日本語普及協会(AJALT)発行のメールマガジン
 です。各地域で在住外国人に対する日本語・生活支援に携わっている方々
 に役立つ情報の共有を目指していきます。――★
      
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 ■地域の活動から■




   ~一緒に よりよい地域をつくる~


                朝霞地区インターナショナルソサエティ(AIS)

                        
                                           代表  鈴木 明子
                        
                              
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  朝霞(あさか)地区インターナショナルソサエティ(以下AIS)は東京都心、
池袋から電車で20分ほど西の埼玉県朝霞市にある国際交流の会です。
 AISは、約25年前に外国人住民のサポートや多文化交流を目的として創立さ
れ、現在も様々な活動を展開しています。
  今号では、昨年からAISの代表になられた鈴木明子さんに、同会の活動全般
を、また、フランス出身の運営委員、前田レジーヌさんには、AISのホーム
ページ作成や運営委員としての活動について紹介していただきます。

                                                  ☆★☆★☆★☆★                        
         
◆外国人会員も運営に参加

 AISは、1989年の創立当初、会員が10名にも満たない時もありましたが、
今では約80名の会員がおり、その内、半数は外国人です。外国人会員は主婦
が多く、さまざまな出身国の人がおり、近隣の市からも来られます。日本人
会員も主婦が中心で、初めて日本語を教えるという例が多いです。仕事が忙
しく、なかなか毎週の活動日に来られない会員もいますが、広報記事を書い
たり、イベントに参加したりと、さまざまな形で交流しています。

 活動は、毎週金曜10:00~12:00、休みは8月と年末年始です。
運営は、1ヶ月300円(半年分一括納入)の会費と朝霞市からの補助金で賄っ
ています。毎月一回、運営委員会を開き、事務局・広報・日本語・イベント・
アドバイザーなど各部会の担当者が集まり、活動内容などについて話しあい
ます。外国人の方にも運営になるべく参加していただき、日本人の思考に偏
らないように心がけています。

◆AISの日本語学習

 日本語学習は、基本的にマンツーマンで行います。なるべく外国人会員の
要望に応えるように工夫します。例えば、仕事で領収証や書類を書かないと
いけない方に対しては、その書き方や独特な用語を説明し、また日本語能力
試験を受けたい方に対しては、漢字や文法の学習をします。先生と生徒とい
う関係ではなくお互いに学び成長し合うということで、一緒に勉強する日本
人と外国人を「パートナー」と呼んでいます。また、月に一度、日本語の教
え方について勉強会を開き、日本人のスキルアップを応援しています。

 日本語学習とは別に、さまざまなイベントも盛んで、月に一度、料理教室
や遠足、交流会などを開き、お互いの文化について学ぶとともに、会員同士
の交流を促しています。

◆広報誌やホームページで情報発信

 毎月『ひらがなニュース』という広報紙(日本語版・英語版)を発行し、
翌月のスケジュールや会員による記事など、多様な情報を発信しています。
また、AIS案内パンフレットを多言語で作成し、『ひらがなニュース』と共
に市役所や公民館など公共施設に置かせていただき、多くの市民に活動を
PRしています。昨年からはホームページも立ち上げ、より多くの人にPR
し、国際交流の促進につなげています。

◆会員一人一人が役目を持ち、ともに働く

 私も、入会して最初のころはパートナーが決まらず、下記のレジ―ヌさん
と同じく自分の居場所がない状態で、退会も考えました。その後、イベント
担当になり、自分の役目を持つようになって、いろいろな見方や考え方が変
わり、大変ながらも楽しく活動を行ってきました。また、イベントリーダー
になってからは、外国人の方にもイベント担当になっていただき、ミーティ
ングなどの交流を通じ外国人の思考も学びました。

 これらの経験から、「人間はみんな誰かの役に立ちたい」ことを感じまし
た。外国人にも日本語の学習だけでなくイベントの時に講師をするなど、会
員一人一人が役目を持ち共に働く(動く)事で、みんなが活き活きとAISの活動
を楽しめるのだと思っています。昨年から代表になって、さらに広い視野で
考えるようになり、これから取り組んでいかなければならない課題も見えて
きました。誰もが平和で笑顔でいられるAIS、AISから地域へと広げていける
よう頑張ります。

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◆AISの運営に参加して

                   運営委員 前田 レジーヌ

 運営委員の前田レジーヌです。フランスの出身で、来日12年です。2005年、
AISの会員になりました。最初は、日本語を勉強したり、イベントに参加した
りしていましたが、なんだか居場所が見つからず馴染めませんでした。
  しかし、2、3年前にAISの運営にも参加し始めてから、だんだん面白くなっ
てきました。月1回料理教室や遠足などのイベントが開かれるので、企画から
準備まで手伝ったり、またAISのホームページを作ったりしています。 
 最初は、運営委員会に参加しても何が起こっているかよく分からない状態
でした。しかし、打ち合わせやミーティングを重ねるにつれて、徐々に日本
人のやり方に慣れ、また新しい単語を覚えられ、大変勉強になりました。
 一方、外国人会員からのフィードバックが少ない中、運営委員会に参加す
ることで外国出身者としての声が届きやすくなり、また外国人の視点を取り
入れることによって、AISの活動もより一層活発になってきたように思われま
す。
  日本企業で働きたい外国出身者には、ただ教科書を使って日本語を勉強す
るだけでなく、AISのような市民団体の運営にも積極的に参加し、実際の活動
を通じて日本のマナーやビジネス用語を覚えることもお勧めしたいところです。
  これからは、外国人が日本人から支援を受けるだけではなく、お互いに協力
しながら多文化共生社会を築いていく時代に変わることでしょう。もっと多く
の外国人がAISの運営に参加すればいいなと期待しています

AISのホームページ: http://ais1989.hp-ez.com

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 ● 当協会AJALTでは、地域の日本語支援者の方々からの日本語教育相談を
      常時受け付け、個別に回答しております。ご質問、ご相談等ございまし
      たら、いつでもご連絡下さい。

      日本語教育相談窓口:sodan-ajalt@ajalt.or.jp

 ● 『こだま』のバックナンバーはこちらから 
      http://archive.mag2.com/0000111241/index.html 
 
 ●  AJALTの『リソース型生活日本語』は、下記のホームページで会員登録
      をしていただくと、ご覧いただけます。中国語他、10カ国語の多言語
      目次もダウンロードできます。是非ご活用ください。
      http://www.ajalt.org/resource/


   それでは次号もお楽しみに。次号は2月28日(木)配信予定です。

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公益社団法人 国際日本語普及協会(AJALT)
 メールマガジン【こだま】編集部: sodan-ajalt@ajalt.or.jp
 AJALTホームページ: http://www.ajalt.org/
 
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