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【海江田万里の政経ダイアリー】2013.2.23号 平成24年度補正予算に反対した理由

【海江田万里の政経ダイアリー】2013.2.23号 平成24年度補正予算に反対した理由

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【海江田万里の政経ダイアリー】2013.2.23号 平成24年度補正予算に反対した理由

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☆ 平成24年度補正予算に反対した理由 ☆

民主党は2月14日の衆議院本会議で、平成24年度補正予算案に
全員一致で反対しました。現在の経済情勢をふまえれば、デフレか
らの脱却と景気回復が最優先課題であり、一定規模の補正予算は必
要と考えますが、今回の補正予算案の具体的な中身をみると賛成す
るには問題があったからです。

今回の補正予算案は、総額13兆円と戦後2番目の規模の大型補正
予算で、その財源の大半は建設国債です。経済対策として、借金を
して5兆2000億円を超える大規模な公共事業を実施するという
内容です。その公共事業も当初は防災・減災対策ということでした
が、その中身を精査してみると4分の3程度が新規事業で、緊急性
に乏しい公共事業が含まれている可能性が高いことがわかりました。
しかもそうした公共事業は、年度内執行を前提とする補正予算の原
則に反して、年度内での執行がきわめて困難です。

また政府は補正予算によって被災地の復興を加速するといっていま
すが、被災地では今でも復興需要で人件費が高騰し、建設資材や機
材が不足する中、補正予算の過大な公共事業によって被災地の復旧・
復興が妨げられる恐れがあります。私も1月に被災地を視察した際、
復興にあたっていた業者が機材や人員を引き上げる準備をして、
入札案件にも応札が少なくなっているという話を耳にしました。こ
れでは、加速どころか、逆に復興を遅らせることになりかねません。

そこで民主党は、政府提出の補正予算案のうち、新規の公共事業に
関する予算を一部削除し、建設国債の発行額をおおむね1.9兆円
削減する内容の補正予算組み替え動議を提出しました。予算委員会
と本会議で討論をおこないましたが、残念ながら私たちの提出した
組み替え動議に賛成は得らなかったため、政府提出の補正予算案に
は反対の立場をとったのです。

国会では今後、平成25年度予算案の審議をはじめ、各委員会で多
くの法案が議論されることになりますが、民主党は与党の提出する
法案に対して、賛成できるものはきちんと評価し賛成します。賛成
できないものについては、ただ反対するだけでなく、「私たちはこ
の課題についてはこう考える」という形で対案を出し、よりよい結
論が出せるよう建設的な議論で政府の姿勢を積極的に質します。

また、日本銀行の総裁人事に関しても、いたずらに引き延ばしはせ
ず、同意できる提案であれば直ちにその旨回答します。


衆議院議員 海江田万里

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 海江田万里事務所/民主党(東京1区)
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