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■Weekly Mail Journal■2013/5/22 No.685

■Weekly Mail Journal■2013/5/22 No.685

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  2013/5/22   No.685   週刊メールジャーナル   読者数9596(前回)
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【ご挨拶】

既に、本誌5月1日付682号以来お知らせしておりますように、『現代産業情報』
が4月15日号をもって終刊となりましたので本誌も終刊を検討しておりました。

しかるに、たまたま5月18日、PC修理専門店にて、本誌編集用PCのHDが破
壊していることが判明、各種データの移転も不可能と診断されました。

この際“渡りに船”は、適切な比喩とは申せませんが、編集能力の関係上、来
る6月5日付687号を以って『週刊メールジャーナル』を終刊とすることを決定い
たしました。

本誌は、メルマガ時代のハシリとしては珍しく、私的な情報発信誌ではなく、
ジャーナリスティックなメルマガ誌として1999年9月1日に創刊しました。

以来、そのコンセプトが極力ぶれないように発行を続けてまいりましたが、購
読者数は数年前の12000人をピークに漸減し、昨年7月、ついに1万人を割り込み
ました。

ひとえに、編集発行人の努力不足によるものと反省しておりますが、本誌の発
行目的自体、時代に即さないものとなりつつあるとも考えられます。

かつまた、本誌発行人は『現代産業情報』に対する情報提供者の一人であり、
あわせて、同誌の読者拡張協力者でもありましたので、『現代産業情報』の終
刊によって、その務めを終えたと思う次第です。

本誌は、この種のメルマガとしては例のないほどの、多数の購読者の皆さまに
支えられ、しばしば、独り善がりな時事評論を発表し、誌面の外で議論をさせ
ていただいたことは大変いい思い出です。

多くの購読者の皆さまに、長年のご愛読を心から感謝申し上げ、終刊のご挨拶
といたします。

なお、本誌最終号まで、引き続き『現代産業情報』最終号からの転載をいたし
ます。本文は石原俊介氏生前の最終稿ではなかったかと思われるからです。


●胡散臭い「正義」の連呼は許さぬ!
(会員制経済情報誌『現代産業情報』4月15日付最終号より転載)

正義――。

およそ「正義」をふりかざした「正論」ほどいかがわしいものはない。

社会には人の数、組織の数ほど「正義」が存在し、それぞれが都合のいい「正
義」を主張しがちだ。それが世間というものである。

“悪意”が無いうちは、まだいい。だが、「正義」の前には「異議」が沈黙し
がちになることを知った「組織」は、“悪意”を持って「正義」をふりかざす
危険がある。

弊誌はそのいかがわしさ、怪しさをさまざまなケースで指摘してきた。

昨年7月。滋賀県大津市の市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が前年の10月に、
同級生からのいじめを苦にして自殺したとされる問題について、自殺から9カ月
も経過した段階で滋賀県警が大津市教育委員会や中学に家宅捜索を行ない、強
制捜査に踏み切った。

大手マスコミは「異例の捜査」と、あたかも捜査をほめそやすようなトーンで
これを報じたが、果たしてほめられるべきものなのか、弊誌は最初から疑問を
呈してきた。

実は、県警は捜査などする気は毛頭なかったのである。

自殺生徒の両親から被害届の相談を受け、捜査を求められながら、「被害者が
死亡してしまったため捜査は難しい」と、9カ月間に渡って両親に嘘を言い続け、
届の受理を拒んできたというのが実態だった。

では、なぜ県警は一転して強制捜査に着手したのか。

「報道です。市教委が生徒たちに行ったアンケート調査の答えに『自殺の練習
をさせていた』というのがあり、市教委がこれを隠蔽していたとの報道を受け、
県警は『まずい。動かないと返り血を浴びる』と腰をあげたのです」(関係者)

当時は長崎のストーカー事件で長崎、千葉、三重の3県警が捜査を怠ったとして
猛烈な批判を社会から浴びていた。

滋賀県警が「まずい」と反応したのはそうした状況があったからで、事案の深
刻性を認識したからではない。

県警中枢が自ら「怪我をするところだった」と明かすように、自己保身のため
の捜査だったのである。

しかも、県警のタチの悪さは、幹部の次の発言に良く出ている。

「市教委が(『自殺の練習をさせていた』という回答のあった)2回目のアンケ
ートを実施していることを、われわれは知らされていなかった。これを知って
いれば、親御さんへの対応は異なっていた」

責任を市教委になすりつけ、自らの「正義」を押し付ける――。これほど悪意
の溢れる立ち回りもそうそうお目にかかれまい。

しかも大手マスコミは無批判に、こうした県警の釈明を垂れ流すだけである。
検証も、批判もない。

大津事件後も、こうした風潮は強まる一方のようである。

大阪の桜宮高校の体罰問題では、大阪府警が素早く“被疑者”の教諭から事情
聴取を行ない、立件した。

府警は「やらなければ自分たちが批判される」という理由で動いている。自己
保身のアリバイであり、社会正義追及意欲が旺盛なわけではない。

教諭による、指導を目的とした体罰が、刑事事件化になじむのか否か、警察内
部で議論された形跡はない。

体罰教諭は全て、そのまま犯罪者になるのか。法治国家であるはずの日本はい
つから、こんなに短絡的で、薄っぺらで、子どもっぽい国に成り果てたのか。

弊誌は、こうした偽善を許すまいと批判を書き続けてきた。

無批判・無責任な大手マスコミを批判し、物事の本質を伝えてきた。無念であ
るが批判を他メディアに引き継ぎたい。



【お知らせ】

■社内広報サロン 第42回(東京)を開催■(案内) 

テーマ「業種別サロン・社内報制作の悩みをシェアし、ヒントをもらおう!」

参加された皆様におおまかな業種別のグループに分かれていただき、それぞれ
の社内報の役割や年間企画の情報交換、業種ならでは企画立案の悩みなどを共
有します。アドバイザーからの事例や、他社の方の取り組みをうかがい、今後
の社内報制作や企画に生かすとともに、ネットワークを広げましょう。

開催日:5月24日(金)

時間:18:30~20:45 (受付18:15~)

開催場所:ナナ・コーポレート・コミュニケーション
   新宿区新宿1-26-6 加藤ビルディング5F

参加費:2,000円/1名 募集人数:20名(先着順)

お申し込み先:コミサポネットからお申し込みください。
⇒http://www.commu-suppo.net/

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 週刊メールジャーナル 2013年5月22日  第685号(水曜日発行)
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    編集発行人:川崎 明 / 発行所:メールジャーナル社
        〒130-0026 東京都墨田区両国2-1-4 第2西村ビル201
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