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◆地域日本語支援ニュース こだま231号◆

◆地域日本語支援ニュース こだま231号◆

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 地域日本語支援ニュース こだま   第231号   
                           2013.3.28 


                       
                                   
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//AJALTのホームページがリニューアルされて読みやすくなりました。//
          
          http://www.ajalt.org/ 


★―― メールマガジンのご購読ありがとうございます。
【地域日本語支援ニュース こだま】は、日本語教育に関する事業を全国で
 行っている公益社団法人国際日本語普及協会(AJALT)発行のメールマガジン
 です。各地域で在住外国人に対する日本語・生活支援に携わっている方々
 に役立つ情報の共有を目指していきます。――★
     

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     今年度を振り返って


                  『こだま』編集部

                          宮下 しのぶ  
                          小形 真佐子
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 ◇今年度の特集「外国人の声」から見えてきたもの◇

 今年度の『こだま』の配信も、今号が最終号となりました。今年度は、様々な
形で来日し、日本で働いている外国人の方々が、どのような思いを抱いて生活
をしているのか、いろいろな立場の方の声をお届けしようと、「外国人の声」
を特集にしました。忙しい日々の中、日本語でお話しいただく、または、自筆で
ご寄稿いただくのは、外国人の方にとって容易なことではなかったと思います。
そんな中で、5人の方からその思いを寄せていただくことができました。
心から敬意を表し、ここに感謝と共に振り返りたいと思います。

 留学生として来日し、大学の授業を通して友人たちと切磋琢磨し合い、日本
 語力のみならず、考え方にも大きな刺激を受け、現在は大学の交流センター
 職員として後輩の指導にあたるフージェイさん(211号)

 家族、友人と離れて日本での任務に就き、母国の人々との絆に気が付くと同
 時に、日本での絆も感じ始めた若いイェさん(217号)

 高校生の時から日本に興味を持ち、来日を繰り返して、ついに麻布十番でス
 テーキハウスを開業し、持ち前の感性で日本人とのコミュニケーションを楽
 しむグレイグさん(222号)

 ラオス難民として単身来日、定住支援を受けた後も働きながら学校に通い、
 家庭を持ち、地道な努力で正社員として信頼を得て、多国籍の従業員を取り
 纏めているユアイカムさん(223号)

 ベトナム難民として来日、定住支援を受けたあと、出産、子育てと並行して
 勉強も続け、懸命に働くも挫折を経験、障害者支援施設で新たな道を見出し、
 ホームヘルパー2級の資格を取得して、前向きに進み始めたハンさん(229号)

 どの方にも共通していることは、人一倍の努力と周囲の人への感謝の気持ちで
す。それは並大抵な努力でできることではありません。また、同時に、人は、
人と人との繋がりの中で生きていること、一朝一夕には築けない家族の絆があ
ること、こういう当たり前のようで忘れかけているものの大切さに、気が付か
せていただきました。
 それぞれの母国と日本、どの国の人であっても、立場を超えて、共に社会を
築いていくことが、これからますます必要なことになるのだと強く感じました。

 ◇双方向の働きかけによる地域支援活動へ◇

 地域の活動についてのご報告も、全国各地の六つの団体から寄せられました。
日本語教室存続をかけて奔走し、新体制を整えた下田国際交流の会(214号)、
工夫したクラス運営で活発な活動を続ける、横浜市都筑区「ハンナの会」(218号)、
笑顔を合言葉に復興を目指す、会津若松市国際交流協会(219号)など、そのどれ
をとっても、各地域の状況に合わせた特色ある活動であり、そこに至るまでの
長い道のりと努力を感じさせるものでした。

 その中で、特に最近は、日本人から外国人への一方的な支援ではなく、双方
向の働きかけを目指すケースが増えてきたようです。
 同じ地域に住む者同士「困ったときはおたがいさま」の気持ちで諸問題を解
決し、住みよい町づくりを目指している、福山市中国帰国者を支える会。言葉
の理解もさることながら、まず目指しているのは「お互いに楽しめる環境づく
り」です(216号)。
 神奈川県立国際言語文化アカデミア開催の「外国籍県民のための日本語作文
講座」では、「書き言葉」を学ぶことで論理的に話す力をつけ、日本人と対等
に向き合う力を持つことが求められました。その一方で、日本人の側にも、文
化の差を越えて対話できる「多文化社会の日本語力」が必要だとまとめられて
います(209号)。
 まさにこの、日本人と外国人の対話によって運営されているのが、朝霞地区
インターナショナルソサエティでしょう。会員の約半数が外国人で、運営にも
外国人会員の意見が反映されています。お互いの考え方、やり方を理解し、共
に働くことが学びを産む理想的な形ができています(228号)。
このような形が、今後の地域日本語支援の主流になっていくのかもしれません。
 

「こだま」では、これからも皆さまと共に、地域の活動に役立つ記事を作って
配信して参りたいと思います。来年度もどうぞよろしくお願いいたします。

                      
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      常時受け付け、個別に回答しております。ご質問、ご相談等ございまし
      たら、いつでもご連絡下さい。

      日本語教育相談窓口:sodan-ajalt@ajalt.or.jp

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      をしていただくと、ご覧いただけます。中国語他、10カ国語の多言語
      目次もダウンロードできます。是非ご活用ください。
      http://www.ajalt.org/resource/


   それでは次号もお楽しみに。次号は4月11日(木)配信予定です。

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