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ごまめの歯ぎしり 2013年3月21日号 日本産の農作物を輸出するために

ごまめの歯ぎしり 2013年3月21日号 日本産の農作物を輸出するために

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       衆議院議員 河野太郎の国会日記
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農水省の農林水産物輸出入概況によると、2011年に日本から輸
出された農林水産物の輸出額は4511億円。そのうち農作物の輸
出額は2650億円。

この統計で農作物に分類されるものを輸出額が多い順番に並べてみ
ると、たばこ260億円以下、ソース混合調味料200億円、アル
コール飲料190億円、播種用の種110億円、清涼飲料水100
億円、豚の皮90億円、菓子(米菓をのぞく)90億円、植木70
億円、リンゴ65億円...。

他方、日本商工会議所がまとめた資料によると、原発事故の影響を
除いても、日本からの農作物の輸入を禁止している国々が結構多い
ことがわかる。(下記以外に福島原発事故の影響で輸入禁止されて
いるものや地域がある)

たとえば中国が日本からの輸入を認めている農作物は、ナシ、リン
ゴだけ。どちらも中国から輸入許可証を事前に取得しなければなら
ない。コメについては燻蒸をしなければならない。

インドは、サクランボ、モモ、タマネギコメに関しては輸入許可証
を取得すれば日本から輸入できるが、それ以外の農作物は輸入でき
ない。

アメリカ(本土)は、ショウガとコメの輸入が事由であるほか、輸
入許可証を取得すれば、キウイ、イチゴ、ミョウガ、タマネギナガ
イモ、ワサビなどが認められる(このうちナガイモを除いては奄美
諸島、小笠原諸島、琉球諸島、トカラ列島、硫黄列島産のものは輸
入できない)。この他、検疫条件付きでナシ、ミカン、リンゴの輸
入が認められる。

オーストラリアは、米の輸入は認めるが、カキ、キウイ、ナシ、リ
ンゴ、ミカン等については検疫条件付き、その他の産品はだめ。

ニュージーランドについても米の輸入は認めるが、ミカン、リンゴ
とタマネギが検疫条件付きで認められる他は輸入できない。

韓国はカキ、キウイ、サクランボ、ブドウ、ミカン(四国、九州、
南西諸島産を除く)、イチゴ、カボチャ、メロン、キャベツ、ネギ、
ミョウガ、レタス、ショウガ、ダイコン、タマネギ、ニンジン、
ワサビ、コメ、トマト(与那国島を除く)、ナガイモ(大東諸島、
小笠原諸島、北緯30度以南の南西諸島を除く)などは輸入できる
がナシ、ビワ、モモ、リンゴ、キュウリ、スイカ、ピーマン等は輸
入できない。

台湾は、トマトを除き、日本産のほとんどのものが輸入を認められ
ている。ただし、ナシ、モモ、リンゴには検疫条件がつく。

香港はほとんど全てのものが輸入可、しかも植物検疫証明書も要ら
ないものがほとんどだ。

こうしてみると、本当に検疫の問題なのか、あるいは単なる障壁に
なっているのかわからないものが結構多い。

しかも中東やモンゴルなどはこうしたルールに関する情報すら乏し
い。

日本の農作物を輸出するためには、まずこうした検疫条件が科学的
に本当に必要なものなのかどうか、オールジャパンで交渉していく
必要がある。
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