【ドクター桜井の日本診療~790号~】
【ドクター桜井の日本診療~790号~】
―――――――――――――――――――――――――――――――― ☆ドクター桜井の日本診療☆ ~790号~ 13.03.14 ―――――――――――――――――――――――――――――――― ◇光だけではないのに 先日、総菜を作っている女性経営者の人とお会いした。お惣菜屋さ んと言っても年商約40億円、従業員400人、中小企業ではなく中 堅企業である。 アベノミクスで外需型大企業は利益を上げている一方で、この企業 のように内需型企業は苦境に立たされている。何故ならば、円安のた めに小麦をはじめ輸入食材が値上がりしているのだが、そのコスト増 の分を価格転嫁できないからである。 この企業は大手量販店にも総菜を納めているのだが、早々とうちは 値上げをしないのでと言われ、コスト増分に関しては、自分で飲みこ まなければならなくなってしまった。それだけではない。燃料コスト も上がっているので、本当に苦しくなっている。 確かに円安になって、外需型大企業は利益を上げ、自動車産業を中 心にボーナスを増やしている。このような事は報道される一方で、内 需型中小企業は、円安のために原材料のコストが上がり苦しんでいる。 それにも関わらず、このようなマイナス点に関しては殆ど報道される ことはない。 今、アベノミクスを批判すると、景気回復の流れに冷や水を浴びせ るのかと言われるが、これは郵政民営化の時と極めて良く似ている。 あの当時も、郵政民営化を批判できる環境にはなかった。しかし、そ の後どうなっただろうか。郵政民営化は間違いであり、大幅に方向性 は修正された。 良い部分だけ取り上げられ、悪い部分には蓋をする。このようなや り方で、自分の政策の正当性を主張することには本当に問題があると 感じている。良い点も悪い点も勘案して、政策の方向性を決めて行か なければならない事は言うまでもない。 参議院議員・医師 桜井 充 【秘書のつぶやき】 桜井充秘書小林です。 日銀正副総裁人事が話題となっていますが、この先、物価上昇率目 標が達成できた場合、国債の利回りもまず間違いなく2%を越えるこ とが予想されます。例えば、現在の10年国債の利回りは0.6%超 ですが、仮に2%利回りは上昇したとすると国債の利払い費は201 4年度の国債費は2兆円、2015度は4兆9千億円増加する可能性 があります。日銀やその他の金融機関は日本国債を大量に購入し、保 有していますが、国債の含み損を補えるだけの資産価値が増えればい いのですが、それができない状況に陥ると…。 現在は強いアメリカ経済を背景にマーケットは強気ですが、リフレ 政策は一度波乱が起こると大変リスクの高い政策に思えてなりません。 (小林太一) __________________________________ ★事務局より 『 桜井充ブックレット シリーズ 』 第1弾 「歯科医療が日本を変える」(完売) 第2弾 「日本列島再生論」(完売) 第3弾 「医療改革で元気な日本を作る」 第4弾 「歯科医療が日本を変えるPart2」 第5弾 「破れない殻」 各500円にて好評販売中! お問い合わせ先:桜井充事務所 TEL:022-723-4077 FAX:022-723-4088 [メールでの申し込みはこちらから] http://www.dr-sakurai.jp/page0124.html ────────────────────────────── ★メールマガジン バックナンバーはこちら! http://archive.mag2.com/0000041719/index.html ★桜井充ホームページ http://www.dr-sakurai.jp/ ★GREEを始めました!(オフィシャルブロガー) http://gree.jp/sakurai_mitsuru ご意見・ご感想は mitsuru@dr-sakurai.jp まで。 よろしくお願いいたします! ★新規登録はこちらから↓お願い致します! http://www.mag2.com/m/0000041719.htm ―――――――――――――――――――――――――――――― 【ドクター桜井の日本診療】(毎週木曜日発行+α) 発行元 :桜井充事務所 発行責任者:尾形 幸子 ――――――――――――――――――――――――――――――