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岡田克也メールマガジン◇◆かつやNEWS◆◇2013年3月13日号

岡田克也メールマガジン◇◆かつやNEWS◆◇2013年3月13日号

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      ◇◆かつやNEWS◆◇2013年3月13日号
        編集・発行/衆議院議員岡田克也事務所
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○岡田かつや「TALK-ABOUT」
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○日銀正副総裁人事―デフレ脱却と経済成長をやり抜く静かな闘志を
 
日銀の総裁・副総裁候補者に対する衆参のヒアリング(所信聴取)が行わ
れました。

私は、このヒアリングを通じて、特に岩田副総裁候補に対して、かなりの
心配・懸念を持っています。

岩田さんが言われるには、2%の物価安定目標は日銀の金融政策だけで達
成可能であるということを断言され、その具体的手段としては、国債の大
量の買い入れ。しかも、それは残存期間の短いものだけではなくて、長い
ものも含めて買うということを主張されています。そして、日銀法の改正
ということも常々言及されています。

私が非常に心配するのは、日銀の独立性、つまり政府からの独立、あるい
は財政と金融の分離という観点から見て、いずれもこういった発言が日銀
に対する信任や日本国債に対する市場の評価を下げるにことになってしま
うのではないかということです。

物価安定目標2%は、一義的には日銀に責任があるとしても、それは政府
の努力なくして持続的にできるものではありません。だからこそ、デフレ
脱却のための1本目の矢(金融政策)だけではなくて、「3本の矢」と政
府も主張しているわけです。

もし、金融政策だけで2%の物価上昇が持続的にできるということであれ
ば、「3本の矢」とわざわざ言う必要はないし、2本目の矢である財政出
動も必要ないということになるはずです。

そして、国債の買い入れについて、懸念されるのは、結局、財政赤字のフ
ァイナンスを日銀がすると見られるのではないかということです。そう見
られてしまえば、国債の格下げや長期金利の上昇ということにつながりか
かねない、大変リスクの高いことになるわけです。そういったことについ
て、日銀の総裁・副総裁であれば、言葉を選ぶべきだと思います。

とにかく強く言うことによって、デフレ心理をインフレ心理に変えるとい
うことかもしれませんが、結局そのことは、日銀がマーケットの中で信任
を失ってしまうということにつながりかねない。そういうことについて、
もう少し慎重な物の言い方が必要ではないかと思います。

岩田さんは、2年で2%の物価安定目標達成できなければ辞職するとも言
われたようですが、辞職して責任が果たされると考えるほど日銀副総裁の
ポストは軽いものではありません。

辞めることは簡単です。より重要なのは、この国の経済をデフレから脱却
するとともに、中長期的に見て日本経済がきちんと成長できるよう、いま
の日本にとっては非常に狭い道ですが、それを慎重にやり抜いていく。そ
ういう静かな闘志・熱意が求められるのであって、声高に「責任を取りま
す」ということが、本当の意味での責任の取り方ではないと思います。

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