◆地域日本語支援ニュース こだま230号◆
◆地域日本語支援ニュース こだま230号◆
◆◇■◇■◇■◇■◇◆◇■◇■◇■◇■◇◆◇■◇■◇■◇■◇◆◇■◇ 地域日本語支援ニュース こだま 第230号 2013.3.14 ◆◇■◇■◇■◇■◇◆◇■◇■◇■◇■◇◆◇■◇■◇■◇■◇◆◇■◇ //AJALTのホームページがリニューアルされて読みやすくなりました。// http://www.ajalt.org/ ★―― メールマガジンのご購読ありがとうございます。 【地域日本語支援ニュース こだま】は、日本語教育に関する事業を全国で 行っている公益社団法人国際日本語普及協会(AJALT)発行のメールマガジン です。各地域で在住外国人に対する日本語・生活支援に携わっている方々 に役立つ情報の共有を目指していきます。――★ ==目次============================== 1.■日本語教育メール相談から―23■ ベトナム人児童の発音指導について 2.■AJALT公開講座が開かれました■ 表現のレッスン「声であそぶ」 鴻上尚史氏 ================================== 1.■日本語教育メール相談から-23■ ベトナム人児童の発音指導について --------------------------------------------------------------------- AJALTでは、各地域において在住外国人に対する日本語支援を行っている 方々からの日本語支援に関するご相談をメールで受け付けています。教室運 営や対象別指導法、日本語文法など、皆さまの日々の活動における疑問に、 AJALTのベテラン教師が丁寧にお答えいたします。 今回は、最近いただいたご相談の中から、下記のご相談と回答をご紹介い たします。皆さまもどうぞ、お気軽にメール相談をご利用ください。 メールの宛先は sodan-ajalt@ajalt.or.jp です。 ★☆★☆★☆★☆ ◆ご相談内容◆ 小2のベトナム人男子児童。成績はよく、既習漢字も定着していますが、 発音がおかしいことを友達に指摘されたり、話が通じなかったりすることが ストレスとなり、癇癪を起こすようです。授業中じっと座っていられず、勝 手に教室を出てしまうこともあります。両親ともベトナム人で、父親は日本 語が堪能。発音は、長音と拗音が特に気になります。発音指導その他のアド バイスをお願いします。 ◆回答◆ ご相談のお子さんは、総合的にみて、十分在籍学級で皆と一緒に学習でき ると思います。そして、日本語指導員が時々見てあげたら、どんどん自信が ついていくと思います。ベトナム語が母語なのですから、日本人の日本語と は違っているのが当然で、担任の先生にお願いして、彼のベトナム語をみん なが学習してみる機会などをもったらいいですね。文字は、もしかしたら年 齢的に学習していないかもしれませんので、聞いたり、話したりする形で。 成績もいいということですから、彼は本当にがんばっていると思います。 周囲の大人が十分彼の努力を認めてあげることが大切です。私が関わってい るベトナムの子どもたちの中には、学校の勉強についていけない子どもも多 くいます。そちらの方がよくあることです。 さてご相談内容の発音です。ベルボトナル法という音声指導の方法があり ます。拗音や長音、「つ」が「ちゅ」になる等々については、 『子どもの日本語ライブラリー』(http://www.kodomo-kotoba.info/) の<ビデオライブラリー>内にある「発音、リズム」の中の動画で私が説明 しておりますので、参考になさってください。 『子どもの日本語ライブラリー』は「定住外国人の子どもの就学支援(虹 の架け橋教室)事業」(文部科学省拠出・国際移住機関<IOM>委託)の一環 として、年少者の日本語指導・支援等に必要な情報・学習資料等の提供を目 的に開設されました。どうぞ他の部分も参考になさってください。教材は自 由にプリントアウトして使用できます。 (AJALT地域日本語教育担当理事 関口明子) --------------------------------------------------------------------- 2.■AJALT公開講座が開かれました■ -日本語の声の力を再考するー 表現のレッスン「声であそぶ」 鴻上尚史氏 ★☆★☆★☆★☆★ 去る2月22日(金)、東京ウィメンズプラザ(渋谷区神宮前)で、AJALTの 公開講座が開かれました。作家、演出家として活躍されている鴻上尚史さん をお迎えし、身体、声、ことば、と知性以外にもある教養の内、はじめに 「ことばの教養が高い」とはどういうことか、日常生活で出会う様々なシー ンを具体例に、お話しいただきました。また、最後の30分は、実際に声を出 しながら「声であそぶ」ワークショップとなり、大きさ、高さ、音色等の声 の要素を使い分けることで、自分の声がどのように変わるのかを実感するこ とができました。そして、意識して声の表現力を高めることで、得られるも のは何なのか…、もっともっと自分の声で「あそんで」みたいという気持ち になりました。 会場となった円形ホールは、舞台が低くて客席と一体化した、まさに小劇 場のような造り。満場の客席は、鴻上氏の話術のサーフィンの上で何度も笑 いのビッグウェーブに乗り、まるでお芝居を見ているような、あっという間 の2時間が過ぎていきました。 この鴻上さんの素敵な声とお話を、そのままお届けできないのが残念です が、ご講演の内容の詳細は、6月発行予定の雑誌『AJALT』に掲載される予定 です。どうぞお楽しみに! ==================================== ● 当協会AJALTでは、地域の日本語支援者の方々からの日本語教育相談を 常時受け付け、個別に回答しております。ご質問、ご相談等ございまし たら、いつでもご連絡下さい。 日本語教育相談窓口:sodan-ajalt@ajalt.or.jp ● 『こだま』のバックナンバーはこちらから http://archive.mag2.com/0000111241/index.html ● AJALTの『リソース型生活日本語』は、下記のホームページで会員登録 をしていただくと、ご覧いただけます。中国語他、10カ国語の多言語 目次もダウンロードできます。是非ご活用ください。 http://www.ajalt.org/resource/ それでは次号もお楽しみに。次号は3月28日(木)配信予定です。 =================================== 公益社団法人 国際日本語普及協会(AJALT) メールマガジン【こだま】編集部: sodan-ajalt@ajalt.or.jp AJALTホームページ: http://www.ajalt.org/ =================================== このメールマガジンは「まぐまぐ」から発行しております。 変更・解除は下記よりお願いします。 http://www.mag2.com/m/0000111241.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━